2019年11月20日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は本日20日(水)朝から、米上院が香港人権法案を可決したとの報道を受け、一時108.39円まで下落。当然中国サイドもこの報道に対して「断固としてこの行動に反対する」と強い非難声明をだしており、リスクオフの様相だ。ただ一方で米中協議に対しては、ロス米商務長官が「米中貿易交渉は進展している」との見解を示すなどポジティブな情報もあり、ヘッドラインは強弱が入り混じる神経質な展開だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は引続き米中協議や香港デモのヘッドラインに振らされるが、米中協議にて「合意」や「決裂」といったわかりやすい展開でもない限り、108円から109円のレンジをブレイクしていく力はなさそうだ。レンジと割り切ってうまく立ち回ったほうがパフォーマンスは出るかもしれない。ただ、米中協議にて合意か決裂かの2択であれば前者の可能性が高いほか、トランプ相場ではリスクオフの次の相場はリスクオン方向になる傾向がある。どちらかといえば強気スタンスなので下押しの調整が入る局面では、押し目を拾っていきたい。ストップレベルは今月安値の107.89円付近としたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。