2019年11月25日9時半時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週は米国の上下両院で香港人権法案が可決、21日(木)は、トランプ大統領がこの法案に署名方針と伝わりアジア時間より株価が急落、米ドル/円も週安値の108.28円を示現した。ただその後は、トランプ大統領は署名拒否とも報じられ、米ドル/円は反発し週を終えた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今年は年央以降、各国中銀が景気減速に備え予防的利下げに転じ、市場には緩和マネーが広く行き渡る。余剰資金は株式市場にも流入、グローバルで今年の最高値圏で推移、金融市場のリスクセンチメントは好転している。先週は一時リスクオフの局面もみられたが、日経平均株価主導で大きく回復、米ドル/円の下値も限られた。今週は米国では28日(木)にサンクスギビング・デーの祭日をむかえ、週末にかけて5連休とする市場参加者も多いだろう。引き続き材料難から、香港情勢や米中協議のニュースヘッドラインに右往左往する展開が継続するだろう。主要国で株価は再度年初来高値の更新を視野に入れており、リスクオフとなっても米ドル/円の下値は限定的、大崩れは予想しにくく、買い場探しとみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.00~119.50円、ユーロ/米ドルで1.0950~1.1100ドル、ユーロ/円で119.00~121.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。