2019年12月3日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

12月に入ったが、昨日2日(月)は、一部のヘッジファンドにとっては2020年度のトレーディングのスタート日となった。そんな中、材料は色々あったにしても、米ドル/円を売ってユーロ/米ドルを買った動きとなった。今年は最終的にドルが落ちると考えているヘッジファンドが多く、昨年も同じように考えられていたが、それが実現しなかった。11月の後半に米ドル/円が堅調だったのは、ショートだったヘッジファンドが買い戻しに進んだことが大きいようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

チャートの形状などをみると、米国株が堅調と見ているプレイヤーが依然として多い。ただその一方で、トランプ米大統領は米中の合意、そして来年の大統領選再選に向けて最終的にリスクオンの環境を整えるとみているマーケット関係者も多く、リスクオフの状況はなかなか現れないかもしれない。よって、多くのプレイヤーの思惑とは逆にリスクオンになりそうなため、米ドル/円は108円台に入っても押し目買い。そして、最終的には年末に向けて110円、それを超えれば112円の方向、英ポンド/円も英国の総選挙を見越して、142円を超えたら145円、150円の方向を想定している。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。