2019年12月4日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

感謝祭明けの欧米市場では連日米国株が下落。要因はトランプ米大統領。一昨日2日(月)にトランプ氏がブラジルとアルゼンチンからの鉄鋼輸入に関税を復活させるとコメントしたことに続き、中国と貿易合意に至るのが1年後になっても構わないとの姿勢を示唆したことで株が続落。また、トランプ米大統領は、ロンドンで記者団に対し、「合意に期限はない」とコメント。「合意できるかどうかは自分が望むかどうか次第だとし、来年の大統領選挙後まで待つのも良い考えだと思う」と語ったとのこと(出所:ブルームバーグ)。

現在の為替相場の戦略やスタンス

NYダウは280ドル安の2万7502ドルでクローズ。米ドル/円は108.48円まで下落した。ドルは全面安でユーロ/米ドルは1.1085ドル、NZドル/米ドルは0.6525ドル、英ポンド/米ドルは1.3000ドルとドルは軟調に推移。トランプ米大統領が「合意間近」と繰り返しコメントしている間は、合意しないという「合意間近」詐欺が継続。中国との合意を織り込んで上昇していた米国株は調整モードへ。感謝祭後の株安により、英ポンド/米ドル、NZドル/米ドルのみならず、対円の米ドル/円でもドルの戻り売り。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。