2019年12月5日10時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日4日(水)の米ドル/円は、終値ベースで約0.2%上昇した。トランプ米大統領が、中国との通商協議は「極めて順調」と述べた事などから、前日のリスクオフムードが反転。NY市場では米経済指標の悪化にもかかわらず108.96円前後まで反発した。なお、米メディアは3日(火)のトランプ米大統領の発言(米中合意は来年の大統領選の後でもかまわない)は「思いつき」であり、米国の交渉担当者は15日(日)に対中関税第4弾を発動する前に第1段階の合意を完了できると考えていると報じた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は、米中通商問題に絡む報道に振り回される「トレンドレス」の日替わり相場が続いており、報道ひとつで再び108円台前半に押し戻される可能性がある反面、グッド・ニュースが出れば109円台を回復しても不思議ではない。もっとも、昨日4日(水)の米11月ADP全国雇用者数が予想を大幅に下回った事から、明日6日(金)の米11月雇用統計に対する期待がやや萎んでいるため、上昇しても109円台前半では上値が重くなりそうだ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。