2019年12月9日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日5日(木)のNY市場では米国株が小幅続伸。トランプ米政権が15日(日)に予定されている中国製品への追加関税を見送るとの観測から、底堅い展開に。一方、米下院はトランプ米大統領の弾劾訴追状を起草すると、ペロシ議長が発表。呼応して、一時米国株がマイナス圏へ、米ドル/円の上値が重くなる展開に。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は明日10日(火)~明後日11日(水)の日程でFOMC(連邦公開市場委員会)、12日(木)にはECB理事会が開催予定だが、このどちらも政策変更は見込まれず、ほぼ無風通過だろう。政治日程まで確認すると、12日(木)には英国で下院の総選挙、今週末の15日(日)には米国の対中制裁関税第4弾の発動の期限を迎え、こちらの「帰すう」が今週の相場変動の鍵を握る。前者では、各種世論調査から与党保守党の単独過半数が確実視され、金融市場はこれを織り込んできた。後者でも第1弾の合意を織り込み、為替市場でも米ドル/円やクロス円は、9月以降上げ幅を拡大した。為替市場はこうしたポジティブな結果を一部織り込んでおり、予想通りでもその賞味期限は比較的短いとみる。一方で、予想に反する結果となった場合は、その反動からの下落にも備える時期にきているともいえる。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.50~109.50円、ユーロ/米ドルで1.0950~1.1150ドル、ユーロ/円で118.50~121.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。