2019年12月20日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日19日(木)の米国株は主要3指数がそろって最高値更新。マーケットは民主党の意図と相違し、トランプ米大統領の弾劾に現時点では全く反応せず。ナンシーペロシ氏は上院でのプロセスが「より公正な状況」になるまで、弾劾決議案の上院送付を見合わせるとした。これに共和党は猛反発。マコーネル氏は、「稚拙な仕事の成果が恥ずかしすぎて、上院に送付することさえためらっているようだ」と非難。トランプ氏は「何もしない党」は「決議案に関しても何もする考えがない」とツイート。

現在の為替相場の戦略やスタンス

BOEは政策金利を据え置き。メンバー2名は利下げを主張。これはコンセンサスどおり。イギリス政府は1月31日のブレグジットを可能とし、移行期間を2020年末までとする法案を発表。トランプ米大統領の弾劾発表の後、日経平均は下げたが、NY市場の米国株は続伸し、リスクオン継続。一方リスクオン、オフ、さらにはBOEの発表も何も影響せずポンドの調整は継続。米ドル/円は今週いっぱい109.50円、110.00円に極めてまとまったオプションが残存しており上値を抑えている展開。先週で2大ビッグイベントを終え、昨日19日(木)で弾劾の件もいったん終了。これで欧米勢はクリスマス休暇に入り、流動性は徐々に悪化するためデイトレ中心で。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。