2019年12月23日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の為替市場は、目立った経済指標の発表もなく好材料出尽くし、英ポンド/円を筆頭に一部のクロス円主導で、米ドル/円は週の高値109.68円より反落となった。ただ米ドル/円の週間レンジは50銭程度にとどまり、引き続き小動きが継続している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、明後日25日(水)~26日(木)が海外の主要為替市場がクリスマス休暇で休場となる。特に25日(水)はグローバルで開いているのが東京市場だけで、日中は当然として夕方にかけて流動性は急低下、事実上取引ができなくなることに注意したい。ここまで米国の中央銀行であるFRBは市場に年越えの潤沢な資金を供給しており、年末独特の需給タイト化からの米ドル高は想定しづらい。米株は史上最高値圏で推移、年末に向けリスクセンチメントの悪化は想定しない。ただクロス円全般、8月下旬以降の高値圏で推移しており、年末を前に利益確定からの反落局面には注意しておきたい。足元で米ドル/円は110円台の回復には一段の材料が必要で、今週はクロス円の調整継続から、念の為ダウンサイドへのリスクも警戒しておきたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.50~110.00円、ユーロ/米ドルで1.1000~1.1150ドル、ユーロ/円で120.00~122.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。