2020年1月6日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

年末年始をまたいだ先週の為替市場で米ドル/円は、営業日ベースで4日続落となった。特に先週3日(金)は、東京市場が休場で市場の流動性が細るなか、「米軍、イラクの首都バグダッドでイラン軍の最高司令官2名を空爆で殺害」と報じられ、クロス円の下落が主導するかたちで米ドル/円も下げ幅を拡大、米国時間に週安値107.83円を示現した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、経済指標では、明日7日(火)の米12月ISM非製造業景気指数、10日(金)の米12月雇用統計が重要だが、結果が市場予想から大きくかけ離れない限り為替市場への影響は限定的だろう。軍の最高司令官2名が殺害されたことで、中東地域の米関連施設やホルムズ海峡を航行する船舶を対象にイランが報復を示唆、週末もイラクの米大使館近くにロケット弾が着弾と報復の連鎖になりつつある。イランと米国の軍事力の格差は歴然で、直接的な軍事衝突を予想する金融市場関係者は少ない。ただ金融市場は、原油価格急騰⇒株価急落⇒リスクオフの展開は全く織り込んでいない。センチメントの悪化から、米ドル/円、クロス円共に戻りは限定的となりそうだ。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.00~109.00円、ユーロ/米ドルで1.1050~1.1250ドル、ユーロ/円で119.00~121.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。