2020年1月7日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米軍がイランのスレイマニ司令官を殺害したことで、為替相場はリスクオフの展開となった。この先、長期にわたってイランと米国の対立は続くことになるとは思うが、金融市場が望んでいるような派手な戦闘シーンというのはほぼ出てこないだろう。イランは米軍が国内に攻め込んでくる理由を公然と与えたくないだろうし、そんなことをしてもイランは勝てないだろうから。よって目に見えるような戦いはなく、最終的にはイラクが主戦場となり、イラクから米軍をいかに追い出すかがイラン側のポイントになりそうだ。ただ、これは長期的な話ではある。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ここから米対イランの派手な戦闘シーンが出てこないことによって、年末年始に作られたショートカバーの調整はあるだろうが、おそらく米ドル/円や特に豪ドル/円などでもう一段の下落があるとみている。その他の通貨に関しては非常にニュートラルだが、ユーロ/米ドルの押し目買いが各銀行で非常に多く、ユーロ/米ドルはバイオンディップの展開になりそうだ。急騰はなさそうだが、1.15ドル方向への緩やかな上昇を想定している。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。