2020年1月15日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日14日(火)の米ドル/円は米国が中国の為替操作国認定を解除したことで110.21円付近まで上昇。しかし、その後は米国が現在中国からの輸入品に課している関税は11月の米大統領選後まで維持される可能性が高いとのヘッドラインが流れると109.80円台に押し戻され上値を更新して行くことはできなかった。米国による対中関税の引き下げが今年の米大統領選までないとすれば、リスクオンムードも一変するだろう。また、本日15日(水)夜25時30分に米中貿易「第1段階合意」が予定されているが、これで材料出尽くしとなれば、足元の上昇に対する調整の動きは出てくるかもしれない。ただ、合意は既に織り込まれており、瞬間的なセル・ザ・ファクトはあまり期待できないだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は110円台で値固めすることができていれば、一段上のステージに上がっていたが、日足で長めの上ヒゲがでており、上値が重たく見える。かなりのショートカバーも出ていたので、ここからの上値を更新していくには若干パワー不足かもしれない。昨日の高値110.21円をバックに110円台で戻り売りが第一感だが、高値を更新するようなわかりやすい動きが出たときは買いで参戦出来るよう準備はしていきたい。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。