保険商品は、大きく分けて「積立型」と「掛け捨て型」があります。将来必要な資金を貯めるために、積立タイプの保険について知りたい方は多いのではないでしょうか。終身保険、養老保険、学資保険、個人年金、などさまざまな種類がありますが、預貯金にはないメリットもありますので、上手に活用したいですね。積立タイプの保険を選ぶとよいのはどのような時期でしょうか。人気のある積立タイプの保険をご紹介します。

積立タイプと掛け捨てタイプのメリット・デメリット

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(画像=Jacob_09/Shutterstock.com)

積立タイプの保険と掛け捨てタイプの保険にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

積立タイプの保険

・メリット
1)長期間で計画的にお金を貯めることができる。
2)支払った保険料より、受け取る保険金の方が大きくなる場合もある。
3)積立を始めてから短期間で万一のことが起こったときには、積立満了時と同様の保険金を受け取ることができる保険もある。
4)資金が不足した場合には、多くの場合、貯まっているお金の中から保険料を振り替えたり、貸し付けを受けることができる。

・デメリット
1) 掛け捨ての保険に比べて保険料が高くなりがち。
2) 短期間で解約すると、支払った保険料よりも受け取る解約返戻金が少なくなる。
3)加入した時期が低金利の状況の場合、長期間低い金利で運用される保険もある。

掛け捨てタイプの保険

・メリット
1) 積立タイプの保険より保険料が安い。
2) 比較的安い保険料で大きな保障を準備できる。
3) 解約返戻金を気にせず、保険の見直しがしやすい。

・デメリット
1) 満期になったときや途中で解約したときにお金を受け取ることがないか、あってもごくわずかである。
2) 資金が不足したときに保険の中から使えるお金はない場合がある。
3) 生命保険は、保障は一定期間で終了する。

積立タイプの保険を検討している方は、貯蓄の目的がはっきりとしています。どの保険にするか決めた後は、加入して満期を迎えるころに資金が貯まっているという安心感がありますね。できれば途中での解約は避けたいですから、掛け捨てタイプの保険や、急な出費に備えて、現金・現金化しやすい金融商品なども組み合わせて選んでおきましょう。

掛け捨てより積立を選ぶべきなのはこんなとき

「将来のために、貯金をしたい」と思っているときには、掛け捨てタイプの保険より積立タイプの保険が気になりますよね。掛け捨てタイプの保険はリスクに備えることができ、積立タイプの保険はライフイベントの資金を準備するために役立ちます。

積立タイプの保険を選ぶのは、例えば

・結婚、妊娠などのライフイベントが発生した時。
・収入が増えて余裕が出てきたときに貯蓄の代わりとして。
・親が退職を迎えたことに伴い、自分自身の介護に備えて。

などの状況が考えられます。

女性向けの積立タイプの保険3選

人気のある積立タイプの保険を紹介します。

マニュライフ生命:こだわり個人年金

1万円から始められ、受け取り方は、5年または10年確定年金、10年保証期間付終身年金から選べます。円より積立利率の高い米ドルまたは豪ドルで運用します。最低保証積立利率は年1.5%で設定され、下回ることはありません。また積立利率は金利の変動により毎月ゆるやかに変動します。ライフステージや家計の状況の変化に合わせて保険料の金額を変更、払込の停止・再開ができるので柔軟に継続することが可能です。個人年金保険料控除の対象になります。

保険料:月2万円
20年目;積み立てた金額480万円 年0.5%で複利運用した場合約500万円 年3%で複利運用した場合約650万円

明治安田生命:じぶんの積立

月々5,000円から始められ、保険料払込期間は5年、保険期間は10年で終了します。健康状態にかかわらず申し込めます。いつ解約しても返戻率は100%を下回ることはありませんので、気軽に積立が始められます。満期保険金は払込保険料総額の103.0%を受け取ることができます。一般生命保険料控除の対象になります。

東京海上日動あんしん生命:長生き支援終身

死亡・高度障害になった場合はもちろん、要介護2以上と認定されると保険金の支払い対象になります。介護保険金は一時金のほか10年間にわたる年金として受け取ることができます。がん、心疾患、脳血管疾患で診断や所定の治療を受けた場合には保険料の払込は免除されます。健康で長生きをした場合に健康祝金を受け取れるプランもあります。

40歳女性の場合
保険金額:500万円 保険料:月23,660円
保険期間:終身 60歳払込満了 低解約返戻金 特定疾病保険料払込免除特則

どんな保険がいいかライフスタイルから判断して

皆さんお一人お一人が、生活の環境や経済的な面、家族構成などが異なっています。経済的に家族の生活を支えている方なら、掛け捨てタイプの保険で高額な死亡保障も必要でしょう。ライフスタイルから判断し自分に合った保険を活用してください。

文・藤原洋子(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle

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