2020年2月4日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
新型コロナウイルスの感染拡大で、先週、豪ドル/円等が落ちるのではないかと考えていたが、予想通り下落している。ここから先どうなるかについてだが、市場では楽観的な見方と悲観的な見方に分かれている。楽観的な見方をしている人たちは、何カ月かすれば新型コロナウイルスの騒動も収まるので、リスクオフで下がったところはSARSのときと同じように、結局は買い場になると思っている。一方、悲観的な見方をしている人たちは、今回の新型コロナウイルスは前回のSARSと違って感染力が強いため、なかなか収束せず、経済に及ぼす影響がSARSのときより大きくなっていると考えている。ということだが、どちらかというと後者のほうが強いのではないかと思っている。よって上下はありつつも、まだリスクオフ的な動きが継続するのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日4日(火)の午後12時30分に豪RBA政策金利と声明発表が予定されている。マーケット内では利下げはないことを織り込んでいる。発表後には少し上がるかもしれないが、その後は基本的に再び豪ドル/円の下げになるだろう。具体的には72円からその下方向狙い。あと、ポンドも落ちている。ポンドが割安なので、円キャリーはさほど悪くなく、再評価されるとみている。しかし、昨年ジョンソン首相が就任した時と同じように、現在、貿易交渉頓挫の雰囲気が強まっているため、ポンド下押しに見方を変えて、英ポンド/米ドルで1.27ドル方向を想定している。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。