2020年2月7日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米国株は4日続伸。S&Pとナスダック総合に加え、NYダウも最高値を更新。コロナの経済的な影響が不透明な中、堅調な企業決算や中銀からの支援期待を背景に、米国株に買いが集中している形。経済指標が良ければ、米国株買い。コロナのようなリスクオフ要因があれば、中銀の緩和期待米国株買い。今週はGPIFの日本株買いもでるのではという噂もあったが、米国株急騰を横目に日経平均も2万4000円レベルに上昇。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国株以外で話題になったのが第2次金融商品市場指令(MiFID2)修正報道で反落したポンド。

--以下、報道--

EUが英離脱でMiFID2修正を検討、ロンドン拠点銀行を狙い撃ち。英国の欧州連合(EU)離脱で自由になれると感じているのは、当の英国だけではない。英国の影響から解放されたEU当局は、ロンドンの金融街に対して行った妥協を取り返そうと攻勢に出る。ドイツやフランス、EUの当局者は金融危機後に成立させたMiFID2のうち、英国に譲歩した部分の修正を検討している。欧州議会でMiFID2に関する議論をリードするマルクス・ファーバー議員(ドイツ出身)は「欧州最大の金融市場がいまやEUの外にあるという事実は、金融サービスの規則全般の同等性を変える」と主張。そうはならないと考えるのは「甘い」だろうと、電子メールでコメントした。事情を知る関係者によると、EUは数日内に銀行やその他企業を対象に最初のフィードバックを求める見通し。正式な提案は7~9月(第3四半期)になるという(出所:Bloomberg)。


上記がポンドの上値を抑える形で、英ポンド/米ドルは再び1.3000ドルを割り込む展開で、本日7日(金)朝8時過ぎ時点では1.29ドル台前半で推移。英ポンド/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。