2020年2月13日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は小幅な値動きながらも、新型コロナウイルスを巡り一進一退の展開が続いている。昨日12日(水)は、中国当局が「1日に感染が確認された患者は減少傾向にある」「全体的に見てプラスの変化が出ている」との見解を示した事もあって楽観に傾くと110.13円前後まで上昇した。しかし本日13日(木)朝は、中国湖北省が新たに感染症例が1万4840件増加し、死者も242人増えて1310人になったと発表した事で109.80円付近まで反落。診断基準の変更が理由とはいえ、感染が再拡大した事で楽観ムードが後退した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
対豪ドルや対NZドルを中心にドルが強含んでいる事もあって米ドル/円の下値は限定的ではあるが、それ以上に110円台の上値の重さが鮮明となっている。110.50円にかけては引き続き売りオーダーが並んでおり、これらをこなして続伸するのは容易ではないだろう。3月末の本邦決算期末が近付く中、輸出企業のドル売りニーズなども意識されやすいシーズンに入ってきた。米ドル/円は、110円台前半の上値の重さに鑑みて、目先的には反落警戒姿勢を維持したい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。