【目次】
①️コンピューターマネージメントIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【2/28更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【2/25更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- コンピューターマネージメント株式会社
- コード
- 4491
- 市場
- JASDAQスタンダード
- 業種
- 情報・通信業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長 竹中 勝昭 /1944年生
- 会社住所
- 大阪府大阪市港区弁天1-2-1
- 設立年
- 1981年
- 社員数
- 595人(2019年12月31日現在)
- 事業内容
- システムの受託開発等
- URL
- https://www.cmknet.co.jp/
- 資本金
- 112,045,000円 (2020年2月5日現在)
- 上場時発行済み株数
- 973,200株
- 公開株数
- 366,800株
- 連結会社
- 1社
- スケジュール
- 仮条件決定:2020/02/21→2,630~2,750円に決定
- ブックビルディング期間:2020/02/25 - 03/02
- 公開価格決定:2020/03/03→2,750円に決定
- 申込期間:2020/03/04 - 03/09
- 上場日:2020/03/11→初値4,360円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:岩井コスモ証券
- 引受証券:岡三証券 (岡三証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:むさし証券
- 大株主
- (有)シー・エム・ケー 46.80%
- 竹中勝昭 19.62%
- コンピューターマネージメント社員持株会 15.54%
- 竹中澪子 3.69%
- 竹中英之 2.73%
- 竹中利之 2.58%
- 長平由美子 2.58%
- 吉田徹 1.50%
- 辻下知充 1.27%
- 常深雅稔 0.66%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2017/03 単体実績
4,119,620 168,882 108,674 828,106 - 2018/03 連結実績
4,964,794 241,174 160,483 967,707 - 2019/03 連結実績
5,544,979 259,744 176,451 1,154,639 - 2019/12 第3四半期連結実績
4,508,072 227,513 134,492 1,330,169 - ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後180日目の2020年9月6日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 10億0870万0000円(366,800株×2,750円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 27,600株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- コンピューターマネージメント株式会社<4491>はシステムの受託開発を行う、大阪市に本社を置く独立系のSI会社である。
■事業内容詳細
同社は独立系のSI会社として下記の3つのサービスを展開している。
・ゼネラルソリューションサービス
・インフラソリューションサービス
・ERPソリューションサービス
●ゼネラルソリューションサービス
オープン系のシステムから汎用機システムまで幅広くサポートしている。業歴38年の中でエンドユーザーとの直接取引の比率が高く、企画立案・システム構築・システム運用の全工程においてトータルでサービス提供が可能である。また2019年7月にBPOセンターを解説しており、ヘルプデスク、キッティング等のBPO業務にも注力している。
(BPO:Business Process Outsourcing→企業運営上の業務を専門企業に外部委託することを意味)
●インフラソリューションサービス
設計・構築に力を入れており、特定の業種に偏ることなくサーバー構築、ネットワーク構築、データベース構築等のサービスが提供可能である。現在はAWS(Amazon Web Services)を中心としたクラウド技術に注力している。
●ERPソリューションサービス
ドイツSAP社のERPソリューションを大企業、中堅企業、中小企業の各事業規模に応じ提供している。また子会社において、株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC:4733)の国内ERPソリューション(奉行シリーズ)の製品販売・製品の導入支援等を行っている。
■安定した収益基盤
同社はコアサービスであるゼネラルソリューションサービスを展開しつつ、収益性の高いインフラソリューションサービスやERPソリューションサービスを拡充している。
売上の約半数を継続案件や運用・保守等が占めており、今後の成長に向けた安定的な収益基盤を確立している。
■部門別売上高
2019年3月期の部門別売上高は下記となっている。
2019年3月期 売上高55億円
・ゼネラルソリューションサービス 売上高39億円
・インフラソリューションサービス 売上高8.4億円
・ERPソリューションサービス 売上高8.3億円
全体売上の70%をゼネラルソリューションサービスから計上。またインフラソリューションサービス、ERPソリューションサービスは売上高8億円程度の同等の事業規模である。
■業績推移
2017年3月期 売上高41億円、経常利益1.7億円、当期純利益1.1億円
2018年3月期 売上高50億円、経常利益2.4億円、当期純利益1.6億円
2019年3月期 売上高55億円、経常利益2.6億円、当期純利益1.8億円
2020年3月期(予想) 売上高61億円、経常利益3.0億円、当期純利益1.9億円
※2018年3月期より連結決算
増収増益を続けているが、増益幅は経常利益で年間+0.5億円前後である。
2020年3月期は売上高60億円、経常利益3億円の大台達成を予想している。Q3時点で売上高45億円、経常利益2.3億円であり、通期予想達成に向け進捗は順調である。
■財務状況
2019年3月期末時点で資産合計26億円に対して純資産合計12億円、自己資本比率45%である。
借入金2億円に対して現預金13億円を有しており、財務内容に対する特段の懸念事項はない。尚、貸借対照表の借り方における最大の科目は現預金である。
■資金使途
IPOにより5.9億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・人員増加に伴うオフィススペース拡張のための大阪本社移転費用 2.6億円
・子会社に依存しているオービックビジネスコンサルタントの奉行シリーズ導入支援事業への本格参入など、事業拡大に向けての人材採用費用 1.4億円
・業務効率化を目的とした社内基幹システムへの投資 0.8億円
・首都圏における開発拠点拡充のための東京本社分室開設に係る費用 0.6億円
調達資金の約半数は大阪本社の移転費用に充当される。
■株主構成
竹中社長の資産管理会社である有限会社シー・エム・ケーが筆頭株主(株主シェア47%)である。また竹中社長は個人でも第2位株主(同20%)であり、竹中社長の関係先で66%以上の株式が保有される安定的な株主構成となっている。
個人中心の株主構成であり、金融機関やファンドの株主参入はない。
■まとめ