2020年2月19日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日18日(火)の米国株は大方の予想どおり下落。アップルの弱気な売上高見通しが米国株の下落を誘引。しかし、新型コロナウイルスの新たな感染症例が減少しつつあるとのデータが相場を下支え、急落には至らず。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替市場ではユーロが続落。今週に入って、ユーロを取り巻く環境は更に悪化。ユーロにとってやっかいな問題は中国経済のみならず、ブレグジットによる英国との貿易。ドイツ経済研究所は、仮に合意なき離脱の場合は、中長期的にEU・英国間貿易は最大50%、ドイツの英国向け輸出も最大57%減るとの見通しを示している。加えて「ドイツの輸出は世界的なサプライチェーンの混乱で悪影響を受ける可能性が高い」と、ドイツ連銀は警告した模様。更にドイツ欧州経済研究センター(ZEW)の期待指数が2月に急低下、予想を下回ったこともユーロを押し下げる要因。先月中旬以降、当コラムでは一貫してユーロの下落要因を紹介しているが、そのスタンスは変わらず。ユーロ/米ドル、ユーロクロスの戻り売り継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。