アメリカの企業は、取締役会の多様性を推進することにどの程度真剣に取り組んでいるのだろうか。米下院金融サービス委員会の最新の報告書では、金融サービス会社、特に大手銀行は、地位だけでなく、特に取締役会での多様性が欠如していると批判した。
実際、同委員会報告書は、大手銀行や金融サービス会社の上級管理職に占める女性の割合はわずか29%、マイノリティ(人種的少数派)はわずか19%と指摘した。この数字は取締役会では劇的に少なく、80%が白人、70%が男性だった。
同報告書は、リーダーシップの多様性が競争力を高め、革新性を向上させると指摘した。さらに2人の米連邦準備制度理事会 (FRB) エコノミスト調査は、多様性は企業の業績と利益を向上させると分析した。しかしまた、同報告書は上級幹部の多様性はまだ先が長いことも示した。
委員会が収集した44大手銀行に関する多様性調査によると、取締役会に女性が占める割合が最も高い12社は以下の通り。またマイノリティ(少数派)比率(利用可能な場合)と2018年末の資産規模も示した。
女性比率高い大手銀行トップはBarclays
1.Barclays(女性:66.7%、マイノリティ:NA)$1,557億(バークレイズUS)
2.Deutsche Bank(女性:40.0%、マイノリティ:10.0%)1,234億ドル(ドイツ銀行USA)
3.Synchrony(女性:40.0%、マイノリティ:30.0%)$1,068億
4TIAA(女性:38.7%、マイノリティ:32.3%)3,033億ドル
5.Huntington(女性:38.5%、マイノリティ:15.4%)1,088億ドル
6.Goldman Sachs(女性:36.4%、マイノリティ:18.2%)9,318億ドル
7.Key Bank(女性:35.7%、マイノリティ:14.3%)1,400億ドル
8.US Bancorp(女性:35.3%、マイノリティ:23.5%)4,674億ドル
9.Ally Financial(女性:33.3%、マイノリティ:8.3%)$1,789億ドル
10.Citigroup(女性:33.3%、マイノリティ:13.3%)1.9兆ドル
11.RBC(女性:33.3%、マイノリティ:0.0%)1,309億ドル(RBC USコープ)
12.UBS(女性:33.3%、マイノリティ:16.7%)1,427億ドル(UBSアメリカ)
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