2020年3月2日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

新型肺炎の感染拡大から、ダウ平均株価は先週2月28日(金)まで7日続落、週間での下落率は12%を超えた。為替市場ではリスク回避の動きから米ドル/円やクロス円が売られ、前者は週間の値幅が4円17銭、28日(金)には週安値107.51円まで下値を拡大した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末発表された中国2月製造業PMI(購買担当者景気指数)は、35.7と史上最低水準を記録。これを受けた本日3月2日(月)朝のウェリントン市場は、米ドル/円はギャップダウン(下窓)で寄付き下げ幅を107円付近まで拡大した。今週は本日2日(月)に米国で2月のISM製造業景気指数が発表予定、年明け以降底入れを鮮明としてきたが、大きな落ち込みに要注意。また明日3日(火)は米国大統領選民主党候補者選び最大の山場、スーパーチューズデーが開催、左派候補の躍進にも要警戒。そして週末6日(金)の米雇用統計は良くて半ば当然、あまり材料視されないだろう。急速な株価の下落から米国では緊急利下げの可能性が浮上。相場安定へ一時的な支援材料だろうが、根本的な解決には至らないだろう。新型肺炎の感染に収束がみえない限り、今週の米ドル/円も引き続き戻りは売りだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で105.50~108.50円、ユーロ/米ドルで1.0900~1.1150ドル、ユーロ/円で117.00~120.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。