2020年3月10日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日9日(月)は、ややフラッシュクラッシュ的に米ドル/円が101円台前半まで一気に下げた。米ドル/円に関しては、これでエネルギーが放出され切った感じもする。そして、これから起こるのは各国中央銀行の相次ぐ利下げだが、そうなると緩和余地のない日本、欧州、スイスが緩和負けする結果、これらの通貨が上昇するというシナリオが考えられる。今週は12日(木)にECBの政策金利発表があるが、もし出来るとしたら10bp(0.10%)程度のマイナス金利の深堀りだろうが、それではマーケットのインパクトがあまりないため、もしかしたら利下げはしないかもしれない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
現在、最も緩和余地のあるのがドルだが、そんな中、米ドル/円は101円~104円のレンジ相場を想定。基本は下げがメインではあるものの、戻しもきつくなりそうだ。そのため、結構激しく上下する相場になりそうで、トレードが難しくなるだろう。昨日9日(月)も、介入の噂で一瞬のうちに1円半上昇したり、本日10日(火)もこれといった理由もなく1円動いたりしている。戦略としては、米ドル/円は適宜利食いを入れつつ、上がったところでショートから入っていきたい。今週の週明け、昨日9日(月)に出来た104円後半のギャップについては、埋めることはなかなか難しいかもしれない。ユーロ/米ドルも押し目買いスタンスでいいだろう。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。