個別銘柄レポート
ハイパー(3054) 1部昇格でご祝儀買いは!?
株式市場は大波乱となり、買われ過ぎていた銘柄を中心に大きな下落となった。ただ、力強い成長が期待されて買われていた銘柄まで大きな下落となっており、成長企業に投資をするチャンスと思われる。
世界的な景気後退懸念からの大暴落であり、個別企業の減益など固有の要因で下落しているということでないので、市場リスクが増大して下落しているときは、逆に「投資」のチャンスと思われる。
もちろん、世界的に新型コロナウイルスの影響が取りざたされており、個々の企業もその影響度合いを計っていかなければならないが、比較的影響が軽微と思われる企業の特徴を考えてみると、海外との取引が少ない企業、法律等で必須とされていることを請け負っている企業、B to C でなくて、B to B の企業が今回の新型コロナウイルスの影響を比較的受けにくいのではないかと思われる。
そしてそうした銘柄の一つとしてハイパーがあげられる。東証二部から一部の昇格するということで一瞬買われる場面もあったが、公募増資をするということで「希薄化」を嫌気されて売られ、さらに今回の暴落の影響もあって大きな下げとなった。昨年12月からの高値からは半値以下であり、さすがに「半値八掛け二割引き」という水準までは下落とならないが、昨年の安値を下回っており、一部昇格で需要が高まるなかでは売られ過ぎという水準にあるのではないかと思われる。
新型コロナウイルスの影響を受けにくい、銘柄の「買える水準」であり、先行きの高値奪回を期待して注目される企業である。(提供:Investing.comより)
著者:清水 洋介