2020年3月16日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

週明けとなる本日16日(月)、RBNZ(NZ中銀)が75bp(0.75%)の緊急利下げを発表。その後、FRBも今月3日(火)に続き100bp(1.00%)の緊急利下げを発表し、同時に量的緩和の再開も決定した。主要6中銀も米ドル資金供給の枠組みを強化と、当面出せるカードをすべて切ってきた。米ドル/円は米金利低下を織り込み、先週高値108.50円から一旦106.40円付近の安値をつけるまでの反落となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は明日17日(火)~18日(水)、FOMC(連邦公開市場委員会)が開催予定で、ここでの大幅利下げを予想していたが、FRBはそれを待たずに利下げを決定した。日銀金融政策決定会合も19日(木)から本日16日(月)に変更されたが、、政策変更はETFの買い入れ増程度に限定されるとみている。FRBの決定を受け、株式市場は上昇に転じるとみていたが、日本時間本日16日(月)午前7時30分現在、ダウ先物が先週末比1000ドル安、政策判断を好感していない。先週週の後半にかけて急上昇した米金利だが、この先は徐々に低下傾向を強めるとみている。引き続き、株式市場筆頭に為替市場でも大荒れの展開を予想するが、米ドル/円は米金利の低下から、引き続き戻り売りの戦略を継続したい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で102.50~109.00円、ユーロ/米ドルで1.0950~1.1350ドル、ユーロ/円で115.00~122.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。