2020年3月17日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

大変な金融危機となっている。為替相場も前例のない動きをみせており、十分な警戒が必要だ。脈絡のない動きを繰り返しており、散発的でデタラメなため、動いた理由の説明がつかない状況。米国の金利も株も下がっており、その場合、通常なら円が買われそうなものだが、現在はドルが上昇している。これはおそらく、ドル不足によるもので、3月の期越えのドル需要が強いのだろう。また、フォワードマーケットをみると、1~3カ月のドル金利が3~4%となっており、米国が金融緩和したにもかかわらずマーケットにおけるドル金利は高くなってしまっている。この動きがどう収束するかは期越えを経てみないと何とも言えないが、もしかしたらドルが堅調となるのかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

世界中が金融緩和に踏み切っており、金利が0%台になっている。そんな中、通常、一番金融緩和した国の通貨が売られたため、従来であれば、ドルが売られるはずだ。しかしながら、何か別の理由、たとえば資産の安全性を考慮した場合ドルが一番なのか、ドルが買われている。そのため、これまでとは考え方を変えていかざるを得ないようだ。トレードに関しては、予測不可能な動きに翻弄される危険性を考えれば、様子見をしたほうが賢明なのかもしれない。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。