2020年3月18日13時時点に井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

新型コロナウイルスによるリセッション警戒から株価は引き続き大荒れで、NYダウも連日1000ドル以上の乱高下を繰り返している。ただ、世界同時株安の影響からドルキャッシュの需要が高まっており、株が荒れている割に米ドル/円は堅調だ。また、昨日17日(火)FRBは2008年のリーマンショック時に導入したコマーシャルペーパー(CP)を再び導入すると発表したほか、トランプ米大統領が総額1兆円規模の景気刺激策を打ち出しており、株価下落に歯止めがかかるかに注目が集まる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

世界的な株価の大暴落から取引参加者のモメンタムを考えると、とりあえずドルへの逃避という流れはもう少し続くとみている。また、米景気対策で世界株安に歯止めをかけることが出来れば、リスクオンのシナリオもあるだろう。株価次第のマーケットに変わりはないものの、米ドル/円ロングはどちらに転んでも悪くない戦略に思える。ただ、米ドル/円は既に107円台まで戻っているので、もう一段上を狙ったエントリーも悪くはないが、少し乗り遅れているのは事実なので、106円ミドルあたりまで押し目を待っていいだろう。上値のターゲットは2月20日高値の112.22円から3月9日安値の101.18円の61.8%戻しとなる108.00円や、200日移動平均線が差し掛かる108.23円あたりだろうか。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。