幅広い世代に親しまれているクレジットカードのひとつ、楽天カード。楽天カードには、「楽天プレミアムカード」という上位クラスのクレジットカードがあります。

楽天プレミアムカードは海外旅行傷害保険が自動付帯するほか、国内外の空港ラウンジが無料で使えるなど、海外旅行や出張に行く頻度が高い人にとってはとてもお得なカードです。ここでは、そんな楽天プレミアムカードの審査に通過するための4つのポイントを解説します。

楽天プレミアムカードの特徴・メリット

楽天プレミアムカード,審査
(画像=Sushiman/Shutterstock.com)

楽天プレミアムカードは、楽天カードの上位クラスである楽天ゴールドカードのさらに上位に位置するカードです。楽天市場での買い物時に、楽天スーパーポイントアッププログラムにおいて楽天ゴールドカードと同じく最大5倍のポイントが付きます。楽天カードだとポイント3倍なので、少しお得にポイントが貯められることが魅力です。

年会費2,200円(税込み)で持てる楽天ゴールドカードに比べると、楽天プレミアムカードは年会費1万1,000円(税込み)と、少し割高。この差は、楽天プレミアムカードなら国内の空港ラウンジを何度でも無料で利用できるほか、海外の空港ラウンジを自由に利用できる「プライオリティ・パス」に無料で申し込めること、さらには海外旅行傷害保険に加えて、国内旅行傷害保険が自動付帯になることなどが挙げられます。

つまり、楽天プレミアムカードは、空港の利用頻度が高い人ほど、コストパフォーマンスもよく、有効に活用できるクレジットカードといえるでしょう。

楽天プレミアムカードの審査は甘い?審査基準について

ステータスカードには、インビテーション型といって招待がないと申し込みすらできないものも多くあるなかで、楽天プレミアムカードは、自分の意志で申し込みが可能です。ステータスカードのなかではハードルが低いといった見方もできますね。

申し込み条件は、「原則として20歳以上の安定収入のある方」となっていますが、例えば収入のない専業主婦でも配偶者の収入が安定していれば世帯収入を審査基準として申し込みを行うことが可能です。このとき、アルバイトやパートによるわずかな収入などを入力してしまうと、その年収額が審査対象となるため、審査通過が厳しくなる場合もあるでしょう。

また、配偶者が楽天プレミアムカードを申し込み、家族は「家族会員カード」を年会費550円(税込み)で持つことも可能です。ただし、家族会員カードの場合はプライオリティ・パスに申し込めないなどさまざまな制約もあります。

審査落ちしないために確認すべき4つのこと

クレジットカードの審査では、どのようなポイントが見られているのでしょうか。

クレジットヒストリー

楽天プレミアムカードに限らず、一般的にクレジットカードの審査に通るためには、「クレジットヒストリー」=通称クレヒスと呼ばれる、いわば「信用情報」を良好に保つことが重要です。

クレジットヒストリーとは、国内に3社ある信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に登録されている情報をいいます。3社の信用情報機関はそれぞれ連携しており、クレジットカードの申し込み履歴や利用状況だけでなく、例えば奨学金の延滞状況や、住宅ローンの返済からスマートフォンなどの分割払いまで、貸し付けによる金融取引をほぼすべて記録しています。ここに、延滞や債務整理などの記録があると、審査はどうしても不利になります。

逆に、30代~40代くらいになっても全くクレジットヒストリーの記録がない、いわゆる「スーパーホワイト」もあまり好ましくなく、審査に有利にはなりません。

良好なクレジットヒストリーというのは、収入に対して無理のない範囲でカードを利用し、きちんと返済できているという実績です。ちなみにクレジットヒストリーは、開示請求をすることも可能なので、気になる経歴がある場合は、一度確認してみるのもよいかもしれません。

キャッシングやリボ払い残高、他社からの借り入れなど

クレジットカードを新たに申し込む場合は、他社からの借入額も審査に影響します。

たとえ十分な収入があって返済能力が高くても、クレジットカードを何枚も持っていたり、現状の借入額が大きかったりする場合は、当然ながら審査には不利に働きます。また、リボ払いは支払いに対する余裕のなさを感じさせるため、マイナス評価となり得ます。

たとえ使っていなくても、キャッシングの利用限度枠=借入額として審査される場合もあるため、不要なキャッシング枠は見直し、必要最低限にしておくこともひとつの方法かもしれません。

楽天グループのサービス利用歴

楽天グループでは、楽天銀行や楽天トラベル、楽天モバイル、楽天Edyなど、さまざまなサービスを展開しています。

どこのクレジットカード会社でも審査基準は明確に公開しないものですが、当然ながら同社サービスの利用状況は信用情報としてチェックされるはずです。例えば、楽天Edyを日頃から使っていたり、楽天生命や楽天銀行、楽天証券を利用していたりすれば、その利用状況がクレジット審査に良くも悪くも影響すると考えられます。

クレジットカードの多重申し込み

短期間に何枚もクレジットカードを申し込むと、審査には不利になります。むやみにクレジットカードの申し込みをしている人は「お金に困っている」と見受けられるほか、何社からもの請求を支払いきれなくなる多重債務のリスクがあるからです。

すでにクレジットカードを持ちすぎている場合は、不要なものは解約するなどして、信用情報をスマートにするのもおすすめです。

楽天プレミアムカードの審査時間はどのぐらい?

ステータスカードの多くは、厳しい審査ゆえに審査日数が長くなることもあります。一方、楽天プレミアムカードは申し込みから最短1週間程度で手元に届くため、比較的スピーディーです。

海外旅行のために楽天プレミアムカードを申し込む人も多いと思うので、審査スピードが速いのはうれしいポイントですね。

カードの保有メリット・デメリットもよく考えて

楽天プレミアムカードがあれば、国内外の空港ラウンジを無料で利用できます。一方で、羽田空港の国際線ターミナルでは利用できないなどの制限もあります。そもそも海外旅行や出張の機会が少ない人には、メリットはあまり感じられないかもしれません。SPUポイント5倍のみであれば、年会費の安い楽天ゴールドカードで十分です。

楽天プレミアムカードはコストパフォーマンスのよい上位カードですが、年会費がかかることを忘れずに、飛びついて損をしないように、きちんとライフスタイルと照らし合わせて吟味しましょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle

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