2020年4月8日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧 下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日7日(火)はコロナウイルスの感染者鈍化傾向を背景に米ドル/円は109円台で推移して いたが、NYで引けにかけて、原油価格が下げに転じると、つられて下落し、109円を維持 することができずに取引を終えている。本日8日(水)はOPECとロシアなど非加盟国で構成 する「OPECプラス」の緊急会合が予定されており、現在原油価格に大きく振らされるマーケ ットなだけに注目が集まる。トランプ米大統領はサウジアラビアとロシアに対し日量1000 万バレル以上の減産を求めているが、大幅減産には合意しないとの報道もあり、注視した い。また、集中治療室に入っているジョンソン英首相の情報が錯綜しており、容体の変化 には警戒しておきたいところだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は方向感を掴みづらいが、どちらかといえばダウンサイドを意識している。あ しもとの株価はコロナ相場にやや楽観的な気がするほか、大規模なFRBの金融緩和を考え ると米ドル/円はあまり強気になれない。109円付近は打診売りして今月の高値109.38円を 抜けるようなら切っていくようなオペレーションだろうか。また、安全にいくのであれば 原油価格の影響を受けやすいマーケットなので本日8日(水)のOPECプラスで大幅減産があ るのか結果をみてからでも良さそうだ。引き続きボラティリティが高く、デイトレードす るには十分なトレンドが発生しており、OPECプラスで動いた後の第二波を取りに行っても 十分間に合うだろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。