2020年4月13日14時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ここまで各国中銀の利下げや量的緩和の効果もあり、グローバルで株式市場は買い戻しが継続している。この動きを好感して、為替市場では豪ドル/円を筆頭にクロス円が堅調推移している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

航空需要の減退から国際線を中心に多くのフライトの欠航が相次ぎ、ジェット燃料である原油の需要は後退する。各国で移動制限が強化されるなか、ガソリン需要も急減、結果グローバルで原油の余剰感はさらに強まる。週末、OPECプラスのテレビ会合で減産合意がなされたが、市場の余剰感を解消するには不十分だろう。原油価格とクロス円の間には相関があり、前者はいわば後者の「代理変数」、原油価格の伸び悩みは、この先のクロス円上昇の抑制要因として機能してくるだろう。本日13日(月)は、イースター・マンデーであり多くの主要金融センターは休場、今週発表予定の経済指標の悪化もすでに相応に織り込まれており、市場反応も限定的だろう。為替市場は先週に続き材料難、株価や原油価格の伸び悩みから、今週以降、クロス円は全般的に戻りの高値圏より反転下落とみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.00~109.50円、ユーロ/米ドルで1.0850~1.1050ドル、ユーロ/円で116.50~119.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。