2020年4月14日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

過去2週間程度は、方向性が掴めない動きだと言っていたが、株価も危機的なところからはだいぶ戻しており、ドルに対する緊急避難的な需要も一段落してきている。また金利マーケットをみても、3月末に見られた様な短期での異様な高金利はなくなっており、状況はだいぶ正常化してきているように思う。そうなってくると、ここ1~2カ月で最も積極的に金融緩和したのは米国なので、それが徐々にマーケットに反映されてくるだろう。そして、ここから先、猛烈な不景気になるのは明白だ。そもそも日本は、不景気になって国内で資金が不足すると、外国からお金を持ってくる傾向。よって、ここからはやはり円高になりやすいのではないかと思う。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円に関していえば、そのうち105円を割ってくると想定している。ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルなどもドル安の傾向が強まるだろう。特にポンドではEUとの貿易交渉が進まず、ブレグジットはおそらく延期されるため、英ポンド/米ドルでの1.3000ドル以上のポンド高は見えてきているように思う。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。