2020年4月15日11時時点に西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日14日(火)の米国株は大幅に上昇。JPモルガンを筆頭に一部の企業決算が低調だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大が減速もしくは収束に向かう兆しが材料視された展開。ナスダックは4%も上昇。10年債利回りは低下、ドルは総じて下落。米ドル/円も一時107.00円割れ。一方、トランプ米大統領の怒りが爆発し、米国はWHO(世界保健機関)への拠出金を停止するようだ。以下ロイターから。トランプ米大統領は昨日14日(火)、新型コロナウイルスへのWHOの対応を巡り、WHOへの資金拠出を少なくとも一時的に停止するよう政権に指示したことを明らかにした。トランプ氏はホワイトハウスでの記者会見で、WHOは「基本的な任務の遂行を怠った。責任を取る必要がある」と述べた。また、新型コロナに関する中国の「偽情報」をWHOが助長したことが感染拡大につながった可能性が高いと非難。トランプ氏はこれまで、WHOが中国寄りの立場を取り、感染拡大の初期段階で中国に渡航制限を指示せずに必要以上の死者を出したとして非難してきた。米国のWHOへの拠出は世界最大。昨年2019年の拠出は4億ドル以上で、WHO予算の約15%を占めた(出所:ロイター)。WHOが、あれだけ中国に忖度した態度を続ければ、これもやむなしだろうか。ただWHOに代わる機関がないことと、これで米中関係が更に悪化することも明白に。G7はテレビ会議を開き、新型コロナウイルスの大流行から新興国や発展途上国の市場を保護する対応策を支持した模様。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国では大問題となっていた医療崩壊が徐々に解消され、ロックダウンを少しずつ解除することが話題に上がってきた。もちろん州によって状況が大きく違うため、州の判断によるのだろうが。過去3週間、ドル安を牽引してきた豪ドル/米ドルだが、安値圏から900pipsも駆け上がったため、一旦ロングをスクエアにして、押し目を待ちたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。