ベストセラー作家であり、最近ではオンラインでも積極的な情報発信を行っている本田健氏。前編では、「コロナ後に訪れる変化」について聞いたが、後編では、本田氏が繰り返し強調する「時代をの流れを読む」ことの重要性について、より詳しく語ってもらった。
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時代の流れをよんで情報発信すべし
――本田さんは「好きなことを仕事にしよう」とお話しされていますが、「自分は文章を書くのが好きだから、ライティングで食べていきたい」という方はたくさんいると思います。しかし、ライティングだけで2000万、3000万を稼いでいるひとはそれほど多くないでしょう。そこまでブレークスルーするためには、何が必要でしょうか。
私自身が作家として、年収3000万円以上の状態を20年ほど維持してきました。その経験から言えば、やはり「人が望むもの、喜ぶもの、お金を払って読みたいもの」を提供し続けられるかどうか、というのが最も重要なポイントだと思います。
そのためには、時代の流れを読む力が必要になります。ビジネス書評家の土井英司さんが、「ビジネス書の著者で時代の流れを見ているのは、本田健だけだ」と書いてくれたことがありますが、多くのビジネス書の著者は、1冊目は売れても、その後が続かないことが多いのです。
私が『ユダヤ人大富豪の教え』で100万部超えを達成し、その後もコンスタントに10万部以上売れる本を作り続けてこれたのは、時代の流れを読んできたからです。例えば、今私はYouTubeでも情報発信をしていますが、この3週間だけでも250万回以上、私の動画が再生されています。
オンラインサロンも2月の末の時点では300人でしたが、現在では8000人を超えました。私のように、インターネット技術に疎い人間でも、時代の流れを読んで情報を発信すれば、多くの人たちが見てくれるわけです。
しかし、多くの人たちに「お金を払っても話を聞きたい」と思ってもらうためには、社会のニーズ、つまり人が「面白くて役に立つ」と感じるものを発信しなければなりません。この条件を満たさなければ、プロの作家にはなれないのです。
非常にシビアかもしれませんが、単純な話で「読者数が増えなければ、それだけつまらないことを書いている」ということです。
仮説と検証を繰り返し、自分の頭で考える
――このような変化の大きい時代の中で、「時代の流れをよむ」ためには、どのようなことが必要でしょうか?