新型肺炎コロナウイルスの感染の悪影響から1日も早く人々が仕事や学校に戻り、通常の生活を取り戻すための手段として、特定のウイルスに免疫があることを証明する「免疫パスポート(Immunity Passport)」の発行が、米国や英国を含む一部の国で検討されている。

これに対し、再感染の可能性や免疫検査の精密度に懸念を示す専門家の声も多い。

免疫パスポートとは?

Sergio Sergo/Shutterstock/ZUU online
(画像=Sergio Sergo/Shutterstock/ZUU online)

都市封鎖や外出制限といったロックダウンが多数の国で続く中、ビジネスから教育、人々の精神的・肉体的ストレスまで、広範囲な影響が懸念されている。「1日も早くロックダウンを解除したい」というのが各国政府の本音であるはずだが、安全性が確立された状態で解除されない限り、感染拡大は止められない。

そこで、復興を早める手段として生まれたアイデアが、免疫パスポートだ。抗体検査の結果、コロナにすでに感染して免疫があると証明できた人にのみ発行が許可される。新型コロナの免疫パスポートの所有者は、ロックダウンや規制に関係なく、仕事や学校に戻ることができるというもの。