2020年4月22日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週マーケットの注目を集めた原油価格の動向だが、メルトダウンは6月限に引き継がれた形。昨日21日(火)のNY市場では一時68%も暴落する局面もあり、売買停止措置が3回も発動している。終値は43%の急落で1バレル=11.57ドル。一晩で価値が約半分に。トランプ米大統領が「米国の偉大な石油・ガス産業を落胆させることは決してしない」とツイートしたものの、原油価格の混乱は収束せず。呼応して米国株は続落。NYダウは631ドル安、S&Pは3.1%急落。原油が大荒れの中、為替市場は大きな動きはなし。NY市場前場に、リスクオフとなり、米ドル/円は一時値を下げたが、安値は107.28円どまり、本日22日(水)午前11時前時点では107.80円付近に戻している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は先週高安106.93円から108.51円のレンジ内で勝負することとなりそうだ。ドルと円は安全通貨として同じ方向に向かいやすい状況なだけに、レンジの上下限でトレードするオペレーションは何回か使えるだろう。ただ、方向感の見えない米ドル/円はひとまず見限って、勢いのある通貨に乗り換えるのも悪くない。原油価格は簡単に戻らないだろうし、株価も過度な楽観は否めないので、欧州や資源国通貨のショートは狙っていきたい。ユーロ/円、豪ドル/円、カナダ/円あたりが候補だろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。