前例のない景気刺激策に後押しされ、株式市場は強気相場となっている。

しかし、史上最高値に肉薄する金価格や一時マイナスとなった原油価格、大恐慌以来の最悪な失業者数などを考慮すると、株式市場の強気相場は時期尚早である可能性が高い。

バンク・オブ・アメリカは既に金先物の目標価格を3000ドルに設定しており、2011年9月の史上最高値である1911.6ドルを遥かに上回っている。同銀行はその理由として、実質金利がマイナスとなっていることや原油の暴落に端を発したリスクオフの流れを挙げた。

同銀行は18か月以内に金の目標価格が実現すると見ている。

しかし、時には誰もが間違えた予想をすることもある。我々の見解では、3000ドルまでは上昇しないと考えている。

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金日足チャート(画像=Investing.com)

金先物はヘッドアンドショルダーボトムを形成しており、強気を示唆している。また、ネックラインで揺り戻しとなった。

さらに、ヘッドアンドショルダーボトムが完成した後、上昇フラッグが形成されている。これは、以前から金を保有していた投資家の利食いの動きを表している。

目標価格

我々の見解では、金価格は1941ドルまで上昇すると見ている。

しかし、今後新たな材料が出てきた場合、この需給構造は変化する可能性がある。

トレード戦略

慎重なトレーダーは、金が4月14日の1788.8ドルを上回り、上昇フラッグのブレイクがだましはないことを見極め、押し目でサポートラインを確認するまで待つべきである。

一般的なトレーダーも、概ね慎重なトレーダーと同じ戦略でよいだろう。

積極的なトレーダーは、1760ドルを上回るまで待つべきである。

トレード例

  • エントリー: $1,740
  • 損切り: $1,730
  • 損切幅: $10
  • 目標価格: $1,780
  • 利確幅: $40
  • リスクリワードレシオ: 1:4(提供:Investing.comより)

著者:ピンカス・コーエン