2020年4月27日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

株価の回復を伴い、金融市場での強弱感は、きっ抗してきた。先週の為替市場では材料難から、米ドル/円の週間レンジは107.28~108.05円とわずかに77銭にとどまった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は本日27日(月)、日銀が金融政策決定会合の予定を繰り上げ、日程も1日に短縮して開催予定。「日本国債の買い入れ枠の撤廃、コマーシャルペーパー・社債の買い入れ枠の倍増」は先週の日経電子版が報じた通り。すでに市場はこの程度の政策変更は織り込んでおり、満額回答でも材料出尽くしとなる可能性が高い。米国では明日28日(火)~29日(水)の日程でFOMC(連邦公開市場委員会)が開催予定で、金融政策発表後にパウエルFRB議長が会見を行う。米国の金融政策は金利と量、このどちらも歴史的な水準まで緩和が進行し、危機対応は一巡している。現行の政策を据え置き、ここまでの成果を検証、追認する会合となる可能性が高い。ECB(欧州中央銀)も30日(木)に政策理事会を開催するが、こちらも恐らく据え置きだろう。この先の日本と米国の金融緩和余力の差を計測すると、圧倒的に後者に軍配があがる。米ドル/円では、GWに向けややドル売り優勢の展開とみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で106.00~108.50円、ユーロ/米ドルで1.0700~1.0950ドル、ユーロ/円で114.50~118.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。