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空室物件の共通点

皆さん、空室物件の共通点として、一般的に交通の便の悪さ、住環境の悪さ、日当りの悪さ、3点ユニット、和室といったことがよく挙げられる。交通の便の悪さ、住環境の悪さ、日当りの悪さを持つ物件で生活していたのでは、日常生活に差し支えるため、誰もがこうした物件を嫌うのは明らかである。しかし、3点ユニットと和室はどうだろうか。この2点があっても、決して日常生活に支障をきたす訳ではない。では、なぜこの2点が入居者から嫌われるのだろうか。以下では、3点ユニットと和室のそれぞれが入居者から嫌われる理由を探り、その共通点について見ていく。


3点ユニット

まず、そもそも3点ユニットとは何だろうか。3点ユニットとは、1つの空間(ユニット)に、浴槽、洗面台、トイレが入っている状態を指す。この3点ユニットが、最新式の水廻り設備として登場し人気を集めた時期も以前はあったが、現在はほとんどの人が、風呂とトイレ別の部屋を希望するようになったと言われている。では、3点ユニットが入居者から嫌われるのは何故なのだろうか。下記の2つが理由として挙げられる。

(1)3点ユニットは、そもそも建設コストを抑えることができ、しかも工期短縮出来るといったことから、建設者側の視点で作られたものだ。それを流行に乗せて販売したが、入居者の視点で作られたものではない3点ユニットの流行は長くは続かなかった。

(2)1つの空間(ユニット)に、水廻りものの浴槽、洗面台、トイレ全てが入っていて機能的に見えるが、これも入居者側の視点で見ると不便である。