2020年5月12日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日12日(火)午前10時頃、中国が豪州の食肉処理場4カ所からの輸入停止を表明し、豪ドルが売られている。これは米中対立の余波が豪州にも波及した形だ。これまで豪ドルは米国株の戻りと歩調を同じくして急騰急落を演じてきたが、ほぼ、急落のスタート地点、豪ドル/円でいえば70円、豪ドル/米ドルでは0.66ドル近辺まで戻ってきたため、ここからは少し、反落リスクを意識したい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週8日(金)に発表された米国の雇用統計はかなり悪かったものの、株が戻したので、どんなに悪い数字が出ても株価がしっかりしていればと楽観視する市場関係者も多い。また米国はコロナ対策として、1人あたり1200ドルが無条件で支給されたが、必要のない人はその給付金を将来のため、GAFA(ガーファ・米国の大手IT企業4社)に投資しており、GAFAにかなりの資金が流入している。よってコロナ対策は実体経済に回らず、株式市場に回っており、歪んだ形となっている。このことが悪いとも一概にはいえないのだが、実体経済との乖離が大きくなっていることは事実。そのため、米国の株式市場も調整に入り、ここからは、そう簡単には上がっていかないだろう。豪ドルも少し調整となりそうだ。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。