2020年5月13日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日12日(火)のNY市場からマーケットはややリスクオフの展開となっている。新型コロナウイルスに対する中国と西側諸国との対立が悪化しているほか、感染拡大第2波への警戒感が高まったことで米国株が大幅安となり、米ドル/円も一時107.10円付近まで下値を拡大した。また、米国もマイナス金利導入という観測が高まるなか、本日13日(火)日本時間午後22時00分にパウエルFRB議長の発言が予定されている。FRBは既に十分な緩和策を実施しており、パウエルFRB議長がマイナス金利導入に向かうとは思えないが、トランプ米大統領のプレッシャーもあるだろうことから踏み込んだ発言があった場合は大きく動意付くため、念のため警戒をしておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円、クロス円はダウンサイドリスクを抱えながらのトレードとなりそうだ。昨日12日(火)夜、米国主要3指数は大幅安となってはいるが、まだ世界的に株価は割高に見える。経済はアフターコロナのかなり先のストーリーを織り込んでいるが、実体経済との乖離を考えるとそろそろ警戒感を強めておきたい。もちろん金融緩和でジャブジャブのドーピング相場でもあるので偏ったバイアスは危険だが、なにか一つ崩れるとダウンサイドは速いので準備はしておくべきだろう。豪ドル/円あたりはリスクオフへの感度が良さそうだ。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。