2020年5月15日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

トランプ米大統領が中国の習近平国家主席とは「今、話をしたくない」とコメントしたことが話題に。「中国と『完全に断交することが可能か、断交した場合に何が起きるか』を思案しており、5000億ドル(約53兆5000億円)を節約できるだろう」と述べた。ニューヨーク証券取引所およびナスダックに上場しながら米国の会計規則に従っていない中国企業を「非常に厳しく注視している」とも話した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日14日(木)、ドルを買うにはうってつけのタイミングだとしたトランプ米大統領のコメントだが、ドイツ銀行のアラン・ラスキン氏によれば、「新型コロナウイルスの影響で為替相場と貿易の関係が変化し、これまでの常識が通用しなくなった現状を物語っている」と分析している模様。なぜドル高志向に変わったのかは、諸説あるが、はっきりしたことはまだわからず。ブルームバーグのまとめによれば、オーストラリアへの純流入のうち約1.82億ドルが米国籍のファンドから流れているとのこと。バンエックベクターズオーストラリア不動産ETFには大量の資金が流れ、顧客からの問い合わせが殺到しているとしている。オーストラリアへの資金の流入が増えていると、西原氏の友人も言っていたそうだが、このブルームバーグの記事もそうしたことをあらわしている。こうしたことが、西原氏の豪ドルに対しての強気材料のひとつだ。戦略としては豪ドル/円の押し目買いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。