2020年5月18日8時時点に竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円は、週明け11日(月)に高値107.76円をつけた後は、ここまで頭重く推移している。追加緩和やマイナス金利の導入の可能性から、英ポンド、豪ドル、そしてNZドルなどが対円で下値を拡大している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

各国で経済活動の再開がアナウンスされているが、グローバルでは株価の上値が重くなりだした。アジアでは韓国、欧州ではドイツなどで、ふたたび新型コロナの感染者は増加傾向、米中関係も一段の悪化が想定され始めた。豪州、NZとも最大貿易相手は中国であり、交易関係を通じ結びつきは非常に強い。今週は22日(金)、中国では延期されていた全国人民代表大会(日本の国会に相当)が開幕予定。豪州が新型コロナに関し中国に調査を依頼したが、中国は反発、豪州産の食肉を一部輸入停止など、対外強硬姿勢を鮮明とする。市場のリスクセンチメントは悪化しており、今週の株式市場は調整局面、為替市場ではリスク回避の動きが継続とみている。先週来の動きは続くとの見方から、米ドル/円やクロス円の戻りは売り場と踏んでいる。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で106.00~108.00円、ユーロ/円で114.50~117.00円、豪ドル/円で67.50~69.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。