2020年5月26日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
日本でも緊急事態宣言が解除され、日本株が上昇している。世界中で徐々に経済の正常化が図られようとしているため、世界的に株価も比較的堅調な動きになるだろう。ただ、懸念されるのが香港情勢だ。全人代がクローズする28日(木)には、香港国家安全法が採決される。それに対しトランプ政権は昨年成立した香港人権・民主主義法に基づいて何らかの対応をする見込み。その際、米国の香港に対する関税やビザ、貿易関連等での様々な優遇事項に対し、制限をかけてくると、やはり香港株は落ちることになるだろう。ただ、それがどれだけ影響してくるかは読めない部分がある。昨年2019年を振り返っても、米中の対立が大きなテーマだったが、トランプ政権の対中関税引き上げ等で一時的に株価は落ちても、結局は高値で終わっている。トランプ政権にとっては、株価を持ち上げることが最優先課題であるため、結局は中国や香港絡みでの急落は、ないとみている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
28日(木)の香港国家安全法の採決後の動きに関しては、過度に反応しなくてもよさそうだ。今週はクロス円を下で売らないほうがいい局面になっているように思えるため、リスクオフで落ちたところを拾っていくイメージで臨みたい。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。