2020年6月4日9時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日3日(水)の米ドル/円は終値ベースで約0.2%上昇して小幅続伸。米5月ADP全国雇用者数などの米経済指標が予想を上回った事や、独政府が追加経済対策を決めた事などからリスク選好の流れが続いた。ドルはユーロや豪ドルなどに対して売られたが、円がドル以上に弱含んだため、米ドル/円は一時108.98円前後まで上昇した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日4日(木)は、アジア株の続伸が見込まれる中、心理的節目の109.00円をクリアできれば4月高値109.38円前後を目指す展開になりそうだ。ただ、主要株式市場の急ピッチの上昇に過熱感が出ている点には注意が必要だろう。また、本日4日(木)は、欧州中銀(ECB)がパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の増額に動くと見られている。5000億ユーロ程度のPEPP増額は広く織り込まれているだけに、出尽くしのユーロ売り・株売り・円買いを誘発しないか、やや気がかりだろう。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。