2020年6月17日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米中で新型コロナウイルスの第2波が警戒されている。昨日16日(火)は米国でフロリダの感染者数が大幅に増加したほか、中国でも北京で感染者が100人を超えたことを受けて北京市で警戒レベルを2に引き上げている。また、朝鮮半島の地政学リスクもあってマーケット全体でみるとリスクオフのモメンタムだろう。しかし、世界的な金融緩和を背景に相変わらず株価は堅調だ。リスク要因は散見しているも金融政策が効果を発揮しており、為替は強弱入り混じった材料に動きが取りにくくなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週に入って米ドル/円は方向感を失っており、本日17日(水)も107.25円付近に大きめのNYカットオプションがあって動きづらい状況だ。足元はレンジ内でうまく立ち回るのが得策だろう。コアレンジは107.00~107.50円でそこから広めに設定しても106.50~108.00円で戦ってみたい。ただ、ヘッドライン一つでボラティリティが発生するコロナ相場なので、動いたときは頭を切り替える必要がある。また、期限が迫るブレグジットだが、移行期間の延長は行わず12月末で英国はEUを離脱する流れとなりそうだ。今後の英欧貿易交渉に関しては楽観報道もあるが、現状は何も決まっておらず、移行までの時間がない事を考えると現段階ではポンドを積極的に買い進むことは困難か。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。