パトリック・マクゴナグル(Patrick McGonagle)
ゲインキャピタル・ジャパン代表

マクゴナグル氏は、ドイツからスウェーデン、ロンドン、オーストラリアに至るまで、10年にわたり金融サービス業界に携わってきた。しかし、世界3位の経済大国であり、最も確立された外国為替取引市場の一つである日本の金融業界へ、2016年に初めて足を踏み入れた時の興奮をいまだに忘れていない。

他国の成熟した金融市場とは異なり、日本は外国為替市場への関心が相当高く、約130万人の日本人がトレーダーとして活発的に取引を行っている。

「日本の外国為替取引に非常に豊かな伝統があることは、新聞の金融ニュースを見ると明白です」とマクゴナグル氏は語る。

「米国やヨーロッパでは、常に国の経済に関する最新情報が主要株価指数ですが、ここ日本で人々の話題になるヘッドライン・レートは米ドル円のレートです」

また成熟した取引市場においては、トレーダーが自分の必要としているものを正確に把握している。「私が働いてきた他のどの国や文化よりも、日本のトレーダーは商品やサービスに対してはるかに高い期待を抱いています。日本のお客様に合わせた、安定した品質の商品が求められるため、当社は期待に応えられるような商品の提供を目指し、懸命に取り組んでいます」

最初に信頼を築き、次にブランドを築く

信頼関係
(画像=PIXTA)

マクゴナグル氏がゲインキャピタルに入社したのは、14か月前のこと。日本でFOREX.comの地位を確立すると同時に、リテールのFX事業をマルチ・アセット取引へと拡大することが、同氏に与えられた2つの主要なタスクである。

「ゲインキャピタルは、世界中で膨大な数の取引商品を提供しているグループです。日本市場では外国為替を対象とした取引にのみ焦点を当てていますが、グループとしては株式やインデックス、コモディティを取り扱うことが可能です。そのため2020年以降は、日本でも様々な取引商品の提供開始を考えています」

外国為替取引プラットフォームをリードするFOREX.comのような企業にとっても、日本で新しいブランドを構築するという2つ目のタスクは、1つ目のタスクより困難かつ繊細なタスクではないだろうか。国際的な認知度は高くとも、日本における認知度は低く、市場シェアは依然として非常に低い。

「日本の主要企業がマーケットで高いシェアを占める中で、規模が小さい企業が競争を勝ち抜くことは簡単なことではありません。ですから、FOREX.comというブランドを日本で確立することは、我々にとって最優先事項の一つです。投資するリソースを増やし、FOREX.comの存在や商品を世間に広げていくというアプローチが必須となります」

日本でブランドを構築するための鍵は、なによりもまず顧客との信頼を築くことだ。

「日本では評判と信頼が非常に重要です。それがなければ、日本市場で成長することは非常に困難です。日本は大きな市場である反面、極めて小さな世界であるため、評判や噂はあっと言う間に広がります」

「要するに、お客様が喜んで利用できる優れた商品を提供する必要があるということです。当社を選び、商品に納得してくれたお客様は少数派であったとしても、ブランド力を強化する上で不可欠なエバンジェリスト(熱心な支持者)、あるいはアドヴォケート(擁護者)になってくれます。FOREX.comブランドを口コミで広め、評判をさらに高め、最終的にブランドの成長に役立ってくれるのです」

ノックアウトオプションは、日本のFXトレーダーに最適な商品

FX,レバレッジ,比較
(画像=PIXTA)

マクゴナグル氏が抱く長期戦略の最初の重要なステップは、2019年12月のノックアウトオプションのリリースだった。

「デルタ・ワン」とも呼ばれるノックアウトオプションは、シンプルな設計のオプション取引で、米ドル円などを含む通貨ペアの原資産と連動する。

「まだ知名度が高くない取引商品ですが、非常にうまく機能し、日本のトレーダーの反響を呼んでいます」
2019年12月のリリース以来、ゲインキャピタル・ジャパンの主要なお客様のには、すでに積極的に取引していただいており、新規顧客の増加も続いている。

これほどまでに成功をおさめている要因は何なのか? マクゴナグル氏いわく、特に経験豊富な日本の外国為替トレーダーにとって、ノックアウトオプションには主に2つの魅力的な要素があるという。

柔軟な証拠金設定

想定元本の一定の割合を証拠金とするFX取引(4%以上)とは異なり、ノックアウトオプションでは、投資家がオプション取引の証拠金を柔軟に選択できる。

最大損失の限定

またノックアウトオプションはリスクを限定できるため、保守的なトレーダーにも適している。トレーダーは、ポジションを保有するとすぐに、各ポジションの最大損失額を知ることができます。 「最悪のシナリオを正確に知ることができるという点は、すべてのトレーダーが取引の決定をする上で、非常に重要です」とマクゴナグル氏は述べた。

また、ノックアウトオプションが日本のトレーダーを魅了する特徴は他にもあります。

ノックアウトオプションとFX取引の類似点

デルタ・ワン商品であるノックアウトオプションは、選択した通貨ペアと連動する。米ドル円のレートが1ポイント変動する場合、ノックアウトオプションも1ポイント変動するという仕組みだ。

「外国為替取引に精通していて、FX取引レートを見慣れているお客様は、ノックアウトオプションの仕組みや取引方法を容易に理解できるでしょう」

コストの透明性

日本でノックアウトオプションを提供している業者は、ゲインキャピタル・ジャパンを含めて 2社あるが、価格面で完全な透明性を誇るのは同社のみだ。「お客様がコストとリスクをあらかじめ把握し、すべての事実に基づいて適切な取引決定を即座に下すことができる点が重要です」

「発生する取引コストは、スプレッドのみです。隠れた取引手数料やダウンサイド・プロテクションのために追加プレミアム支払う必要はありません」

マクゴナグル氏は、外国為替取引の専門知識により、同社がさらに競争力のある価格モデルを提供できるようになったことを付け加えた。

「当社は国際レベルで通用する外国為替取引の専門家です。外国為替取引を行う方法や、マーケットに応じた価格を設定する方法に熟知しており、アクティブな外国為替トレーダーにより適した、スマートで直感的だと感じるノックアウトオプションを開発しました」

国際的なブランド、日本の第一種金融商品取引業者での取引

さらにマクゴナグル氏は、FOREX.comとゲインキャピタル・ジャパンが、長期的に日本市場にコミットしている点を強調する。グローバル企業であるゲインキャピタル・ジャパンは、日本の金融庁に登録された第一種金融商品取引業者であり、日本国内にオフィスも構えている。

「当社のお客様は、世界的に信用性の高いゲインキャピタルグループの国内業者と取引を行っている、という安心感を得ることができます」

ノックアウトオプションに興味があるトレーダーへのアドバイス

「取引を行うパートナーについてしっかりと勉強する(調べる)こと。あらゆる点で顧客にとって最適な商品を提供するために、最善を尽くし、欲求やニーズに耳を傾けるパートナーをもつことは非常に重要です」

「また金融市場とノックアウトオプションについてよく知ることも重要です。商品や市場を動かす要素についての理解を深め、その知識に従って行動してください」

「当社はお客様が取引で成功することを望んでいます。そのためには、お客様自身が何を取引しているのか、自ら設定した目標を達成するために当社の取引商品をどのように利用できるのかについて、理解を深める必要があります。このようにお互いに有益な関係を築くことが、当社の望みです」

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