※本連載は日本でまだ翻訳されていない海外のビジネス書を紹介しています、書籍タイトルは著者による翻訳です

ある日突然現れ、その存在を世界に知らしめた世界的大企業。現代の歴史を変えたと言える驚くべき企業たちは、どのようにサービスを生み出し、そしてその地位に上り詰めたのか。

社会において本当に必要とされ、そして社会に影響を与える存在として確立する「無敵の会社」の秘密に迫る。

The Invincible Company『無敵の会社』
アレクサンダー・オスターウォルダー著
出版社:Wiley
発売日:2020年4月14日
ジャンル:ビジネス書

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書籍概要

現代の世界には、無敵の呼称にふさわしい企業がいくつか存在している。業界を、いや社会全体をあっと言わせるようなイノベーティブなサービスや商品を提供している、あるいはこれまでにない考え方を先導しているなど、社会に大きな影響を与え続ける企業である。 Amazon、IKEA、Airbnb、Microsoft、Logitech…本書の中では、これらの世界を席巻する企業を例に挙げ、ビジネスにおける非常に大きな成功について分析・紹介している。 これらのビジネスが世界的な成功を収めたのは、製品やサービスの優位性だけではない。革新的なビジネスモデルや戦略、業務改善などの全てが一体となり、企業全体がイノベーティブに働いた結果といえよう。

現代社会はこの10年間、驚くほどの速さで革新を続けている。それはつまり、これからの時代においては、これらの革新的な変化の全てを効果的に利用し、その上でさらに新たな価値や意義を生み出していく必要があると言うことである。

本書では、新しいビジネスモデルを立ち上げる際の戦略づくりや競合他社を出し抜く方法など、無敵の企業に近づくためのノウハウが散りばめられている。 正しい知識と方法論を身につけ、その上で本当に価値ある製品やサービス、そして業務におけるイノベーションを生み出すことができれば、次の「無敵の会社」の主役を目指すことも可能かもしれない。

この本をおすすめする読者層

本書で紹介される内容は、無敵の会社となるための成長戦略や業務計画、新たな商品を生み出す際のポイントなどである。 そのため、読者として第一想定となるのは大小関わらず会社の経営に携わる層、と言うことになるだろう。 あるいは、これから企業を考えている人材にとっては、これ以上の教科書はないと言える。

また、今すぐに経営に関わる可能性は低いとしても、ビジネスの全体像を捉え、広い視点で業務にあたっていきたいと考える、向上心のある人材にとっても有用である。 企業は全体が一連となってつながっている。自部署や自分の担当業務だけでなく、全体を見、全体の利益を知り、その上で自分がどのように貢献することができるのかを検討することは、どの立場にあっても優秀な人材の条件と言える。

無敵の会社の主役として活躍していきたいと言う思いがあるのであれば、まずは一冊目として、本書を紐解かない理由はない。

著者について

アレクサンダー・オスターワルダー博士はビジネスの分野における教育者でありつつ、自身も優秀な起業家として知られている。世界中様々な教育機関や企業において講演活動を行なっており、2018年にはスタンフォード大学において客員教授を務めている。