スペインを拠点とした世界有数の銀行であるSantander(サンタンデール)銀行が、リップルと共同で構築した国際決済アプリ「One Pay FX」の利用可能な地域に19の地域を追加した。リップル社が9日、公式サイトにて発表した。
Santanderは、グローバルな銀行というだけでなく、金融業界で革新的な組織の1つとして評価されている。
2014年に、Santanderはイノベーションファンドである「InnoVentures」を立ち上げて以来、さまざまなデジタルテクノロジーに多額の投資を行ってきた。
「すべてのイノベーションは、我々の抱える銀行の数百万人の顧客に直接利益をもたらす必要がある。その1つがリップルとのパートナーシップで作成された革新的な国境を越えた決済アプリOne Pay FXだ」とOne Pay FXの最高責任者Ed Metzge氏は語った。
今回の発表によると、これまではイギリス、スペイン、ポーランド、ブラジルでしか利用できかなったOne Pay FXが、さらにアメリカなど19地域のユーザーが利用できるようになった。
Metzge氏は顧客からの国際決済プロセスに対する要望に対応するため、2018年にOne Pay FXを計画。同氏は「ブロックチェーンがトランザクションをより速く、より安く、より透明化する方法を探るためにリップルと提携した」と述べている。
またMetzge氏は顧客からのフィードバックについて説明し、取引における為替レートの明確さとタイミングの混乱の問題も指摘した。
「リップルは国際決済を行う時で、どれだけの金額が届くのかを正確に把握し、いつ届くのかについて確実性を得ることができる。また、国際送金のスピードに関する問題への対処も助けてくれる。One Pay FXでの決済の一部は現在即座に行われるようになった。最近、私がスペインに持つ口座からイギリスに持つ口座へと送金したときには、取引に関するアラートの両方が数秒差で届いた」と述べた。
Metzge氏は最後に「我々がリップルネットの一員であるということは、世界中の金融機関との間に持続可能な関係を築いてくれる。これにより多くの顧客に優れた海外送金の手段を提供することで、我々は人々や企業の繁栄を助けるという目標を達成していく」と述べた。(提供:月刊暗号資産)