昨日の日経平均は500円(2.2%)近い上昇、中国CSI300指数も2.1%アップ、香港も0.2% 上昇しました。欧州はBioNTechとPfizerのコロナワクチンの治験結果が発表されたこと を好感して1.3%~1.7%のプラス。ニューヨーク時間は、スタートこそ2.1%も上昇して いましたが、急落して米国ダウは全戻し、S&Pは1%ダウン、ナスダックは2.1%マイナス で引けています。
米国の財政赤字額が1年前の80憶ドルから8,640億ドルへ100倍に増えたというニュース やカリフォルニアのすべてのバー、レストランを再び閉鎖するという悪材料で高値から Uターンした形です。日経先物は高値22,840円からは300円急落して引けています。
VIX指数(恐怖指数)は米株の下落を受けて30台まで急騰、有事の金も3日ぶりに反騰し ています。米国10年金利は株価の下げに伴い、0.665%から0.617%に急落して引けていま す。最近乱高下して、メディアの注目になっているテスラ株は昨日から久しぶりに3% ダウンで引けています。ただイントラデイベースの値動きは荒っぽく、高値から17%も 下落して引けています。
株価の値動きに逆相関のドル(インデックス)は米国時間はドル安で推移していま したが、株価の下落とともにドルが買われています。ただ、ユーロの下げは限定的で、 ポンドが大きく売られています。
株価が短期的にピークであればドルは底堅く推移する と思われますので、為替は昨日の流れが続くことになりそうです。 さて、本日の日経は米国をフォローして安く始まっていますが、注目は中国株の値動き です。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝