昨日は、米国のモデルナ (NASDAQ:MRNA)のコロナウイルスワクチンの初期段階の安全性試験で、被験者全員が抗体を獲得したとのニュースで、夜間取引で米国ダウが大きく上昇したことをフォローして日経は1.6%上昇しましたが、中国のCSI300は1.3%のダウンしています。香港のハンセン指数は変化ありませんでした。欧州は1.7%~2.0%プラスで終了、米国も0.5%~1.0%上昇して引けています。ヨーロッパ米国時間にコロナウイルスワクチン開発関連のニュースが続いていました。
昨日の最も大きなニュースはモデルナ以外ではトランプ大統領は香港に国家安全法が適用されたことで、香港の優遇措置撤廃を決定、対中制裁を強化しました。その中でも中国の4大銀行への金融制裁のインパクトは大きいです。
VIX指数(恐怖指数)は27台まで下落してきました。OPEC+が8月から減産規模を縮小することを決めたにもかかわらず原油価格は上昇して引けています。EIAの原油在庫も750万バレルの減少したことを受けて原油は上昇トレンドが再開するかもしれません。金は動きませんでした。そろそろピークが近いかもしれません。米国の長期金利(10年)は0.6%前半で膠着状態。株価の上昇が続けば0.6%切れもあるかもしれません。
昨日のヨーロッパ時間から米国の午前中までドル(インデックス)が売られたことで、ドル円が急落、ユーロとポンドが上昇しましたが、米国午後から米株価の上昇に陰りが見られ始めてからドルは戻しています。
本日は日経は弱含みでスタート後、中国株の大幅下落を嫌気して0.75%下がってクローズしました。その中国はまだ市場は終わていませんが今のところ3.5%以上下がっていましたが、今は2.5%の暴落です。香港も1.6%下がっています。中国の第2四半期の前年比のGDPは3.2%上昇したのは良いニュースでしたが、マーケットは無視しました。中国株価の暴落は気になります。本日はECB理事会。大きな政策変更はなさそうです。(提供:Investing.comより)
著者:杉田 勝