昨日の日経は貿易収支が予想より悪かったものの、株は変わらずで引けましたが、中国のCSI300は3%近い急騰で引けています。オーストラリアは0.5%の下げ、キウィ株は若干下がって引けました。

欧州連合(EU)の「復興基金」について、臨時の首脳会議は4日目を迎えていますが、総額7500億ユーロ(約92兆円)のうち返済が必要ない補助金額に異論を唱えていたオランダとオーストリア、デンマーク、スウェーデンは、補助金部分を3900億ユーロとする最終案に同意する用意があると伝えられているものの最終合意には至っていません。
また、独Pfizer/BionTech、英アストラゼネカとOxford Univなどの複数の医療関係団体がワクチン開発の良い結果を報告しています。

それらを好感して独は1%、仏は0.5%の上昇で引けています。英国株はマイナス0.5%でした。米株はナスダック主導で2.5%と大幅高、ダウは変わらずでした。日経先物はナスダックの上昇に引っ張られて22,800円まで買われて引けました。

ドルインデックスは株価の上昇を受けて依然としてじわじわ下げています。ポンドは急騰、ユーロドルは底堅く動いていますが、「復興基金」合意はすでに織り込まれていること、またCFTCが金曜日に発表した先週のCOTレポートでユーロのロングが3月以来の高さとなる111,000枚台へと増加していますので、短期的なピークは近そうです。

VIX指数(恐怖指数)は24.5と下がりました。コロナ勃発後の最安値6/5の23.5を今週はトライしそうです。米国10年債利回りはあまり動かず。原油は若干アップしていますが、方向感が定まりません。金も若干プラスで引けています。

今朝は今のところ日経は高く始まっています。ナスダックの急騰でマザーズ市場も急騰して始まっています。中国株は本日も買われてスタートしています。(提供:Investing.comより)

著者:杉田 勝