ジャマイカの中央銀行「ジャマイカ銀行」は、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)を開発する事業者を正式に募集する。17日、ジャマイカ銀行が公式サイトで発表した。

発表によれば、ジャマイカ銀行は最近開設したフィンテックに関して、対象の金融規制サンドボックス内でCBDCソリューションの開発およびテストを実施するという。

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(画像=月刊暗号資産)

規制サンドボックスは、技術的な金融革新が行われる制御された環境を提供するという。

ジャマイカ銀行は同国内でCBDCを導入する前に、十分な消費者保護やデータプライバシーを守ることが重要だと説明している。

同行は発表した文章の中で、CBDCの説明を次のようにしている。

「CBDCは中央銀行発行のデジタル通貨であり、『法定通貨』に裏付けされています。また、俗に言う『暗号資産』と混同されることがありますが、暗号資産は民間で発行され、一般的には裏付けがないものも少なくありません。 また、貨幣の本質的な機能の全てを果たしているわけでもありません。法定通貨であるCBDCは不換紙幣であり、CBDCのドルから現物のドルへの交換が可能で、国民や企業はCBDCを利用して支払いを行うことができるようになります」

ジャマイカ銀行はCBDCの利用で期待される利益として、市民や企業、政府が、効率的で安全な支払い手段の提供を1つに挙げている。

またCBDCは預金取扱機関に、現金マネジメントプロセスとコストを改善する機会を提供できるという。

ただ、ジャマイカ銀行は、今後も紙幣の発行を継続していく予定だ。

ジャマイカ銀行は国民や企業のリテール決済(小口決済)のインフラの開発にも引き続き取り組んでいくという。

CBDCが発行された場合、デジタル経済への移行で消費者がいつでもどこでも、便利なデバイスを使って支払いをしたり、受け取ったりすることができるようになると語っている。(提供:月刊暗号資産