SBIホールディングス株式会社(SBI)は、米R3社が提供するブロックチェーンソリューション「Corda」を使用したデジタル通貨の発行プラットフォーム「Sコインプラットフォーム」を構築したことを明らかにした。27日、SBIが公式サイトで発表した。

発表によると、すでに7月からSBIグループの社員を対象に実証実験を開始しているという。

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(画像=月刊暗号資産)

Cordaは従来のブロックチェーンプラットフォームが抱える問題点を克服し、企業間での使用を想定して開発されたプライベート・コンソーシアム型ブロックチェーンソリューションだ。

Cordaを用いて構築されたSコインプラットフォームでは、前払式支払手段の電子マネー等、用途に応じて独自のデジタル通貨を設計し、発行することが可能だという。

今回の実証実験で、CordaはSBIが発行する決済用コイン「Sコイン」の発行に使用される。

また実証実験では、SコインプラットフォームとSBI子会社のマネータップ社が提供するスマホ送金・決済アプリ「Money Tap」が連携して動作する。

Money Tapは、銀行口座から銀行口座へ24時間365日の直接送金、即時着金が可能なスマホアプリだ。2019年、SBIが主導して設立したマネータップ社が開発を行っている。現時点で地銀を中心に30行以上が出資している他、今年1月には三井住友銀行も出資に加わった。

実証実験では、ユーザーがお金をMoney Tapのアプリを使って銀行口座からSコインプラットフォームに直接送金をするとSコインが発行される。発行されたSコインはMoney Tapの加盟店で使えるという。

SBIは「今回の実証実験を通じ、ブロックチェーンプラットフォームのさらなる活用・普及を図ってまいります。本実証実験を通じてSコインプラットフォームの検証を行い、今後は地域通貨の発行プラットフォームとしても活用していく予定です」と語っている。(提供:月刊暗号資産